JMT Day 18: Reminiscing the Past and the Final Point of No Return

JMT 2019

Woods Creek to near Bulfrog Lake Trail: 12 miles (19.3km)

今朝は5時半に起床した。しかし、MTR(ミューア・トレイル・ランチ)を過ぎたあたりから悪化している両手のひび割れが、容赦なく痛んだ。手先を使うあらゆる作業を慎重にこなさざるを得ず、出発の準備にかなりの時間を費やしてしまった。

Woods Creekの急流に沿ってトレイルを1時間ほど下ると、Paradise Valleyジャンクションへ到着した。 ここからRae Lake(レイ・レイク)の先までは、7年前に単独でバックパッキングに訪れた「Rae Lakes Loop」で一度歩いたルートだ。懐かしさが胸に込み上げてきた。

進むとすぐに、記憶にある吊り橋が現れた。一歩踏み出すたびに大きく揺れ、当時の恐怖が鮮明に蘇った。Rae Lakeまでは数マイル、緩やかな登りが続いたが、身体に蓄積した疲労のせいで足取りは重い。手元のスナックバーの残数を計算すると、ここから先は1日3個しか口にできない計算だった。一昨日あたりから、休憩時に最低1リットルの水を意識して飲むようにしたら調子は上がったが、序盤から続く足の指の痛みが激しく、精神的にも少し気落ちしていた。

やがて辿り着いたRae Lakeだったが、7年前に自分がどのあたりにテントを張ったのか、地形のディテールすら驚くほど思い出せなくて、記憶の曖昧さに苦笑いした。

Beautiful Rae Lakes area

今日のハイライトは、その先にそびえるGlen Pass(標高11,978 feet / 3,651 m)の峠越えだった。 7年前もこの登りで酷く苦しんだ記憶があったため、精神的な覚悟はできていた。

ところが、いざ登り始めると、今朝の不調が嘘のように体が動き出した。昨日、強風の中で這うように登ったPinchot Passよりも足が軽かった。標高差1,500フィート(約457m)のタフな登坂だったが、中盤からはまるで背中を何かに押されているかのように、ぐんぐんとペースが上がっていくのを感じた。

16時前に登頂したが、そこには、7年前と変わらない懐かしい絶景が広がっていた。ただ、不思議と当時ほどの爆発的な感動はなく、どこか冷静にその美しさを見つめている自分がいた。ここまで道中、あまりにも圧倒的なシエラの絶景を毎日見せられ続けてきたからだろう。

それにしても、ここ3日間連続で12,000フィート(3600m以上)級のパスを越え続けているが、間違いなく、私の人生の中で今が一番、肉体の限界までエネルギーを使い果たしている瞬間だった。Day 15あたりから体力の低下で確実にペースは落ちていたが、それでも今日、18時過ぎまでに目標の12マイルを歩き切ることができた。

今日は、JMT(SOBO)における最後のエスケープルートであるOnion Valleyへのトレイル分岐点を静かに通過した。

これで、もう途中で引き返す選択肢は消えた。何があろうと、最高峰ホイットニー山まで自分の足で歩き抜くしかない。そう自分に言い聞かせた瞬間、腹の底から静かな覚悟が湧き上がってきた。

最終日は丸一日をホイットニー登頂に費やすため、実質的なJMTのトレイルハイクは残りあと2日。 痛む身体を引き連れて、この偉大な旅の終着点へと向かうのだった。

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