JMT 5日目。
朝の冷え込み、絶景の峠、懐かしい湖、そして心身の回復。
距離は短いが、内容の濃い一日だった。
今朝も目を覚ますと、テントは凍っていた。
ルナーソロのピッチが甘く、フライが垂れ下がっていたせいで、
結露が内側に落ちてきてしまった。
これは完全に失敗だった。
すでにヨセミテ国立公園を抜け、Ansel Adams Wildernessに入っていった。
夜の冷え方が、また一段階変わった気がした。
今日は Garnet Lake まで、わずか 7〜8マイルほどだった。
無理せず、そこまでにしておくことにした。
そう決めた瞬間、肩の力が抜けて、気持ちがずいぶん楽になった。
ロングトレイルでは、「どこまで行くかを自分で決める」 ことが、
精神的な余裕につながるのかなと思った。
Island Pass を目指して登りきると、
そこには息をのむような絶景が広がっていた。
とくに Mt. Davis と、Banner Peakの姿が印象的だった。


峠を下ると、すぐに Thousand Island Lake に到着する。
この一帯は、数年前にもバックパッキングで来た場所でもあり、とても懐かしかった。
そして相変わらず、文句のつけようがないほど美しかった。

Garnet Lake に着くと、さらに懐かしさがこみ上げてきた。
数年前、この湖の南側を探索して見つけた、“お気に入りの隠れスポット”を思い出し、
そこを目指して進むことにした。
意外と時間がかかり、疲れも出たが、15時頃にはキャンプ地に到着した。
結果的に とても素晴らしい設営場所 を見つけることができた。

小川で水浴びをすると、驚くほど気持ちがよかった。
誰も周りにいないので素っ裸になって入ったが、こういう小川が無数にあるのはありがたいと思った。
そのあとヨガもできて、身体は一気に回復した。
夕方から夜にかけては、昨夜までとは違って、驚くほど暖かかった。
目の前には Mt. Ritter と Banner Peak。
その姿は圧巻で、身体だけでなく、メンタルまでも癒やしてくれた。


夕食後、外に出て星空を眺めていると、あまりにも美しくて、長い時間その場を離れられなかった。
この頃になって、Lunar Solo のピッチにもようやく慣れてきた。
コツがわかってくると、ピラミッド型タープシェルターの奥深さが見えてきた。
軽量だが、設営次第で快適さが大きく変わる。
ULギアは、使い手を育てる道具なのだと思った。
今日は距離は短く、無理もしなかった。
その分、心と身体をしっかり回復させることができた一日だった。
明日から、また歩く。
旅は、静かに、しかし確実に深まっていく。



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