Distance: 7 miles (approx. 11 km)
今朝のMarie Lakeは、起きた時から雲行きが怪しかった 。7時半に出発したが、9時半頃にMarie Lakeのすぐ上のSelden Pass(10880ft 3,316m)に達したあたりで、ヒョウと雨が降り出した 。この旅で初めてレインシェルを羽織った 。これまで、典型的なシエラの晴天に毎日恵まれていただけに、雨の洗礼は新鮮だった 。




ヒョウはすぐに止み、あたりには霧が立ち込めた 。湿り気を帯びたシエラの森は、驚くほど静かで、凄く神秘的で心地よかった。晴天の輝きとはまた違う、深く落ち着いた自然の表情に癒やされながら歩を進めた 。


14時過ぎ、MTR(ミューア・トレイル・ランチ)に到着した 。そこは西部開拓時代を彷彿とさせる、簡素ながらも美しい佇まいのリゾートだった 。
預けていたリサプライ用のバケツを無事に受け取り、パッキングを開始した 。ここから先は10日分の食料を運ばなければならない 。ベアカニスター(熊対策の保管容器)に収まりきらない分はベアバッグに詰め、なんとかザックに押し込んだ 。
HMG(ハイパーライトマウンテンギア)サウスウエスト4400は、上部までパンパンに膨れ上がった 。ロールトップを閉めることすら困難なその姿を見て、通りかかったPCTハイカーが「デカいザックだな」と驚いていた 。 恐る恐るスケールで量ってみると、重さは47ポンド(約21kg) あった。 出会うUL(ウルトラライト)系ハイカーたちのシンプルな装備とは対照的な、もはやクラシックな重装備だと思った 。少しずつ軽くなる予定とはいえ、この重さを背負って数日間、険しいトレイルを耐え抜かなければならないと思うと、正直、気が重くなった 。
ここには、噂には聞いていたが、ハイカーが持って来すぎた(または送りすぎた)食料をドネーションするBOXがあった。アジア系の食べ物も混じっていて、JMTはインターナショナルなんだなと思った。ハイカーの中には、このドネーションBOXをあてにして、リサプライする者もいるそうだ。有料で、持って来すぎたギアを郵送してくれるサービスもあった。


今夜はMTR近くのキャンプグラウンドに泊まることにした 。テントを設営した後、近くにあるという温泉へ向かった 。
そこにあったのは、完全に自然と一体化した3つの露天風呂だった 。1時間ほどお湯に浸かり、シエラの絶景を眺めながら心身をリラックスさせることができた。お湯の温度は少し低めで、あがるとすぐに寒さを感じたが、疲れを癒やすには十分だった 。
今夜は冷え込みそうだと感じた。重いザックと共に歩む明日からの旅路に備え、静かに夜を過ごすことにした 。



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